2009年12月12日土曜日

平和プラザのあゆみ

「平和プラザ 平和をねがう中央区民の戦争展」は、2000年9月に、八丁堀にあった東京都立勤労福祉会館で第1回を開催しました。「平和の取り組みは夏だけでいいのか」「過去の戦争はどのように記憶されているのか。この街の歴史から探りたい」「ヒロシマ、ナガサキ、東京大空襲といった被害だけでなく、アジアへの加害のことも学びたい」というのが始めた動機でした。翌年2001年、2回目のときに、私たちに衝撃を与える出来事がありました。ニューヨークで9月11日に起きた同時テロです。その後、アフガニスタンへの報復戦争、世界的な反戦運動の高まりの中で強行されたイラク戦争自衛隊の海外派兵。。。 「戦争は過去のものではない」と、私たちはより深く考えるようになりました。それからは、必ず現代の戦争にかかわるイベントを行うようになりました。

毎回多彩なゲストをお招きし、お話を伺う中で、中心テーマに「身近になった現代の戦争と私たち」を位置づけました。
そして私たちは、戦争と平和の問題は、過去のことではなく、グローバル化する現代を生きる私たちが、我が身のこととして考えなければならない歴史の教訓を生かさなければならない、と思うようになりました。

歴代ゲスト一覧

02年9月 池田香代子さん(翻訳家、「世界がもし100人の村だったら編者)
04年2月 天木直人さん(元レバノン全権大使、「さらば外務省!」著者)
05年3月 郡山総一郎さん(フォトジャーナリスト)
06年3月 ジャン・ユンカーマンさん(映画監督)、同氏の「映画・日本国憲法」上映
07年3月 ロベルト・サモラさん(コスタリカ人、「ピースボート」スタッフ)
      明珍美紀さん(毎日新聞記者、新聞労連元委員長)
08年3月 堤実果さん(ジャーナリスト、「貧困大国アメリカ」著者)
      松村真澄さん(「9条世界会議」キャンペーン部長)
09年3月 志葉玲さん(ジャーナリスト、「たたかう!ジャーナリスト宣言」著者)
      長谷部貴俊さん(日本国際ボランティアセンターのアフガニスタン担当)
      増山麗奈さん(画家)


 
地域の戦争体験を掘り起こし、継承


第一回から「東京大空襲の体験を語り継ぐ日本橋の会」の会員による座談会を開催。また近所の元日本軍兵士にビデオ出演で出征体験を語っていただいたり(02年)、朝鮮戦争当時の聖路加病院の様子の報告(鈴木信保さん)も行いました(01年)。戦前から教師をしていた菅野きよ子さん(月島在住)に軍国主義化していく社会の変化をお話いただく機会も持ちました(07年)。都立3中(現在の両国高校)に通学する途中で東京大空襲の惨劇を目撃した、大伝馬町の石倉知之さんは「国家規模の慰霊式典がある広島、長崎に比べて、軽視され過ぎだ。行政の位置づけを改めさせなくては」と呼びかけました(08年)。

「平和プラザ2010 中央区民の戦争展」の詳細はこちら→http://heiwaplaza2010.blogspot.com/

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